「群大教職員九条・平和の会」アピール

私たちの日本国憲法が大きく変えられようとしています。この動きは、世界平和の発展に逆行するもので,日本をいつでも「戦争ができる国」にしようとするものです。

「戦争」の本質は,「人間の生命を奪い財産を破壊する」ことにあります。私たちの日本国憲法は,日本が昭和初期から15年もの長きにわたる侵略戦争によって,アジア諸国において2000万人以上の犠牲者を出したことへの深い反省のもとに, 「……政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにするこ とを決意し,ここに主権が国民に存することを宣言し,この憲法を確定する。」 (日本国憲法前文)とし,日本国政府に二度と戦争を起こさせないことを高らかに謳っています。

しかしながら,憲法を変えようとする人びとは,「恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。」(同)という,平和を愛する精神を真っ向から否定するとともに,「日本国民は,国家の名誉にかけ,全力を挙げてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」(同結び)という,国民の誓いをも投げ捨てようとしています。

それは,恒久平和の追求,基本的人権や民主主義の保障,戦争の放棄と戦力の不保持といった,単に日本だけではなく広く世界共通の理想の実現に努力するという,人間としても国家としてももっとも基本的な責務を放棄しようとするものです。

私たち「群馬大学教職員九条・平和の会」は,こうした状況を憂い,平和のための学問と教育の実現のために,2004年6月に9人の方によって提案された「九条の会」アピールに賛同し,憲法の改悪を阻止し,平和憲法の精神のいっそうの発展のために可能な活動を行います。

現役・退職者を問わず,すべての群馬大学関係者のみなさんに呼びかけます。ぜひ本会に参加されて,ともに平和で戦争のない日本を守り,平和憲法の発展をめざそうではありませんか。

2006年5月17日
群馬大学教職員九条・平和の会

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